相森中学校では、公益財団法人ジョイセフの「想い出のランドセルギフト」の活動に参加しています。この活動は平成21年度生徒会執行部と3学年がジョイセフの活動に賛同し11個のランドセルを贈ったことから始まりました。
翌年の22年度生徒会では全校の活動に広めると共にPTAへも協力をお願いしました。特に、輸送費(ランドセル1個につき1800円)がかかることから、生徒が行う募金だけでは補えない分は生徒・保護者・地域が一緒に活動するPTA資源回収の収益金からも支出していただき、現在に至っています。
「想い出のランドセルギフト」活動

「想い出のランドセルギフト」とは、NGO法人であるジョイセフという団体を通して、日本の小学生が使い終えたランドセルを、アフガニスタンの子ども達に贈ろうという運動です。
全国から毎年1万個以上のランドセルが、横浜のジョイセフの倉庫に集まってきます。ランドセルは段ボール箱に入れて梱包され、コンテナ船でパキスタンへ運ばれ、そこから陸路アフガニスタンへ運ばれて、現地スタッフの手により子ども達に届けられます。
アフガニスタンは長く続いた内戦のため、多くの教育施設が破壊されてしまいました。
校舎がない学校も多く、子供たちは青空の下で勉強しているので、ランドセルが机代わりにもなっています。
かつてのタリバン政権のために、女子教育は必要ないとされてきたので、学校に行けない女の子が今でもたくさんいます。
女性の87%は字の読み書きができません。にも関わらず女の子達は中高校生くらいの年齢で結婚し、妊娠出産する役割を負っています。
文盲の未熟な母胎は印刷物から情報を得られないため、適切な手当てができません。亡くなっていく妊産婦の率は日本の300倍で、世界で2番目です。赤ちゃんが5歳の誕生日を迎えることはあたりまえではないのです。
運良く生き残った場合でも、子供たちは、貧困や内戦で身も心もくたくたになっています。
幼い子どもといえども大切な一人前の労働力とみなされ、親たちは学校に行かせるよりは働いてもらいたいと思っているので、就学率・識字率が低く、そのことが貧困状態から抜け出せないひとつの原因になっています。この国では、治安の向上と同じくらい、教育の復興が何よりも求められているのです。
ランドセルを手にした子ども達は「勉強するぞ」という意欲に満ちあふれてきます。
そして、その生き生きとした子どもの姿を見て、その子の親たちの意識も変わります。
「この子に勉強させよう」「ちゃんと学校に行かせなければ」と思うようになります。
日本から贈られたランドセルは、子どもたちが学校へいくきっかけになります。
女の子が男の子と同じように学校に行けるようになり、読み書きができるようになると、将来妊娠、出産する時がきても、赤ちゃんを安全に産み育て、自分と家族の命と健康を守るための、保健や衛生に関する知識や情報を得られるようになるのです。
ランドセルギフトという支援は、物を通して、子供たちに夢と希望を届けると言うことなのです。
同時に私たちは、当たり前に成長でき、教育を受けられることのありがたみを実感する活動でもあります。
相森中学校PTA組織図
相森中学校PTA組織図です。